普及の現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/15 00:37 UTC 版)
紙本栄一は「剣居一体」という言葉を作り、全剣連居合の普及に努めたが、本来の対象とされた剣道人にはあまり普及しなかった。一方、居合道の門戸が開かれ、少年や女性など居合道人口は増えた。紙本は「最近は剣道をまったくやったことのない人が居合道に入ってくるようになり、この剣居一体はまた別の意味で警鐘となるかも知れません」と述べている。 現在、全剣連の居合道昇段審査や居合道大会では、各流派に伝承されている独自の業(古流)とともに、全剣連居合が指定業となっている。そのため、全剣連居合の習得は必要不可欠な条件となっており、全剣連に所属する居合道場では、全剣連居合と古流とが併修されている。指導者の方針にもよるが、多くの居合道入門者は、まず全剣連居合を学び、居合道の基礎を身につけた後に、古流に入る場合が多い。また、各県の剣道連盟では、居合道の講習会として、全剣連居合の指導が行われている。審判法・着眼点も整備されており、審判員の講習も盛んに行われている。
※この「普及の現状」の解説は、「全日本剣道連盟居合」の解説の一部です。
「普及の現状」を含む「全日本剣道連盟居合」の記事については、「全日本剣道連盟居合」の概要を参照ください。
- 普及の現状のページへのリンク