時平信仰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 02:08 UTC 版)
千葉県北西部の一部(船橋市・習志野市・八千代市)では時平を神として祀る信仰が見られる。 船橋市三山にある二宮神社と習志野市津田沼にある菊田神社の伝承によれば、時平の子孫である藤原師経が治承4年(1180年)下総国へ流罪になった際に到着地にある久々田大明神(菊田神社)と移住先に鎮座する三山明神(二宮神社)に祖先の霊を合わせ祀ったという。なお、安元3年・治承元年(1177年)3月29日に備後国に配流された人物に藤原師経(西光の次男で藤原師高の弟に当たる)がいるが、この師経は下総国に流されることなく、同年6月の鹿ケ谷の陰謀に際して京都の六条河原で斬首された。また実際の祖先は時平ではなく藤原魚名である。このことから、この伝承は後世に成立したものと考えられている。 八千代市内では「時平神社」と称する神社が4社存在しており、いずれも江戸時代初期に創建されたものである。
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