星の衝突の発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 01:44 UTC 版)
1672年以降観測されなかったこぎつね座CK星だが、1982年に双極性星雲として再発見された。 2015年3月に、従来より古典新星とされてきたこぎつね座CK星は、実は2つの天体が衝突することで起きる高輝度赤色新星であったとする研究結果が、学術誌「ネイチャー」に掲載された。ヨーロッパ南天天文台のトマシュ・カミンスキーらは南米チリにあるAPEX望遠鏡による観測結果から大量の重窒素や荷電分子が存在していることを発見した。同様に天の川銀河の中で高輝度赤色新星となった「さそり座V1309」の研究結果を参照し、こぎつね座CK星に含まれる分子を解析した結果からこの結論を導き出した。 2018年8月には、ALMAとミリ波電波天文学研究所(IRAM)のミリ波干渉計「NOEMA」を使った観測によりアルミニウムの放射性同位体26Alの存在が確認された。これは、天体の衝突により天体内部の重元素が汲み上げられて撒き散らされたことを示している。さらに2018年10月には、ALMAを使った観測結果から、白色矮星と褐色矮星の衝突による現象であるとする説が発表された。
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