日系ブラジル人労働者による訴訟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 23:00 UTC 版)
「デンソーエレクトロニクス」の記事における「日系ブラジル人労働者による訴訟」の解説
2009年9月、28歳から49歳までの日系ブラジル人従業員男女5人が、アンデンで違法な偽装請負の状態で働かされていたとして、アンデンおよび業務請負会社(静岡県浜松市)に対して正規雇用の従業員としての地位確認と未払賃金や慰謝料など計約3700万円の支払いを求める訴えを名古屋地裁岡崎支部に起こした。アンデン岡崎工場で働いていた5人は、契約上は別の業務請負会社の社員となっていたものの、実際にはアンデン社員の直接指揮下に置かれていた。ジャーナリストの安田浩一によれば、これは「請負でもなんでもない。請負会社は労働者派遣をしているだけ——〔つまり〕偽装請負」であったという。そのため5人は「業務請負会社との労働契約は違法なので無効。事実上5人を使用していたアンデンとの間で雇用契約が成立していた」と主張した。なお、5人は3年から11年にわたってアンデンで勤務していた。解雇された5人は労働組合に相談し、これを受けて労組はアンデンに対して団体交渉を申し入れたが、アンデンは交渉を拒否したため、訴訟へとつながった。
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