日本の初中等学校の教科書などの表記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 16:17 UTC 版)
「物理量」の記事における「日本の初中等学校の教科書などの表記」の解説
日本の初中等学校の教科書では、次のように、式-3.1や式-3.2の括弧方式が広く使われ、式3.3の上付添字方式も一部で使われている。 式-3.1 q [ u ] {\displaystyle q\ [u]} 例 400 [ n m ] , 20 [ k g ] {\displaystyle 400\ \mathrm {[nm]} ,\ 20\ \mathrm {[kg]} } 式-3.2 q ( u ) {\displaystyle q\ (u)} 例 400 ( n m ) , 20 ( k g ) {\displaystyle 400\ \mathrm {(nm)} ,\ 20\ \mathrm {(kg)} } 式-3.3 q u {\displaystyle q^{u}} 例 400 n m , 20 k g {\displaystyle 400^{\mathrm {nm} },\ 20^{\mathrm {kg} }} 式-3.1や式-3.2の表記は一見、括弧の有無以外に式-1のSI方式との実質的違いがないように見える。ただし、表の項目名にも式-2に相当する「Q/[u]」ではなく「Q [u]」(例えば「圧力 [Pa]」など)がそのまま使われる場合も多くSI方式とは異なっている。 またSI方式では式の計算の途中で単位記号を省くことは許されないが、日本の初中等学校の教科書では式の計算の途中で一部または全部の単位記号を省略する表記も多く、統一的ルールは存在しない。このような一貫性を欠く表記が、量の概念の理解の妨げや、計算ミスの原因になっているとの指摘がある。
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