日本のロタンダ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 02:30 UTC 版)
日本では建築家の坂本鹿名夫が経済性に優れる形式として円形建築物を提唱した。屋上を利用するためドーム屋根を廃している例もある。採光・通風が良好であり建設費も抑えられることから校舎や市役所などの公共施設に適用されたが、部屋が曲面で構成されることから家具の配置が難しく増築にコストがかかるなど柔軟性が低いため、1960年代ごろには大型の建物は新築されなくなった。 経年劣化によりほとんどが取り壊されており、庁舎として唯一現存・利用されていた宮城県大崎市の田尻総合支所(坂本鹿名夫の設計)は、希少性から建築学会が保存を求めていたが2017年に取り壊しが決定した。 校舎への適用例は円形校舎を参照。また、第二次世界大戦前の満蒙開拓団用簡易住居の例として日輪兵舎がある。
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