日本のオットセイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 00:23 UTC 版)
日本海や銚子沖の太平洋が、キタオットセイ属の南限といわれる。たまに日本海側や北海道、東北地方の海岸に死体や、生きたまま漂着することがあるが、2006年9月9日、内陸部に位置する埼玉県川越市の新河岸川(今成2丁目付近の水田)で野生と見られる衰弱したオットセイ(後に「しんちゃん」と名付けられた生後1-2年の雄)が発見され、警察で捕獲し、翌日、上野動物園へ収容・保護された。春、日本ではオットセイの群れが南下してくるため、このオットセイを太平洋に戻すことになり、放流に向けた馴致(野生に戻るリハビリ)を行うため、12月4日に鴨川シーワールド(アザラシ授乳室)へ移され、トレーニングが行われた。翌2007年2月下旬、オットセイの群れが見られたため、しんちゃんは3月8日に銚子の沖合い(約17km)にて放流され野生復帰した。鴨川シーワールドでは今まで何頭か放流に成功している。 展示は伊豆三津シーパラダイスや新江ノ島水族館などの水産庁の許諾を得た一部の水族館、動物園で行われている。
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