日本のオペラ事始め
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「ハインリヒ・クーデンホーフ=カレルギー」の記事における「日本のオペラ事始め」の解説
次男リヒャルトが誕生して間もない1894年11月24日、東京音楽学校奏楽堂で在日外国人を中心として赤十字の慈善コンサートが開かれ、そのメインプログラムとしてシャルル・グノーの歌劇『ファウスト』より第1幕が抜粋上演された。この公演でメフィストフェレスを歌ったのがハインリヒであり、ファウスト役はブラッチャリーニというイタリア大使館員であった。管弦楽は宮内省雅楽部、指揮はフランツ・エッケルトで、ハインリヒはドイツ語で、ブラッチャリーニはイタリア語でそれぞれの役を歌った。満足な装置もなく大きな見せ場もない幕ではあるものの観客は十分に満足し、折から旅順口の戦い戦勝の知らせも届いたこともあって募金活動の成果は上々に終わり、1500円近い金額が赤十字に寄付されたという。ハインリヒらが出演した『ファウスト』第1幕の公演こそが日本で初めてのオペラ公演と見做されており、11月24日は「オペラの日」に制定されている。
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