日放映版『新宿千夜一夜』
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「ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!」の記事における「日放映版『新宿千夜一夜』」の解説
1967年秋、ピンク映画の老舗プロダクションである国映の矢元照雄社長は、虫プロの新企画『千夜一夜物語』に対抗し、一足先に子会社の日本放送映画に寺山修司原作の劇場版アニメ『新宿千夜一夜』の制作を着手させた。同作は寺山修司作・宇野亜喜良美術の戯曲『千一夜物語 新宿版』ないし小説版『絵本・千一夜物語』を原作としており、脚本と監修に寺山修司を、原画には宇野亜喜良を招き、監督には杉井ギサブローが抜擢されていた。実制作は杉井、出崎統、吉川惣司らが設立したアートフレッシュが担当する予定で、実際に約6000枚の原画と5分程度のパイロットフィルムも完成していたといたというが陽の目を見ることなく、1968年に日放映は活動を停止した。 その後、元日放映動画スタジオ代表取締役の新倉雅美は国映の傘下を離れて独立し、当時実現しなかった劇場用ポルノアニメ事業にリベンジするため、約2万人の人員と7000万円の製作費を投じて本作『やっちまえ!!』を作り上げた。またサブタイトルの『ポルノラマ』から虫プロの『アニメラマ』を意識した形がとられ、頓挫した『新宿千夜一夜』との間で受け渡しがあったかのような構図となっている。
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