既存の字母を利用したもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 04:31 UTC 版)
「発音記号」の記事における「既存の字母を利用したもの」の解説
服部のいう第一種の記号。既存のアルファベット(通常はラテン・アルファベット)を基本にして、不足する字は文字の変形やダイアクリティカルマークの付加によって補うもの。この方法は現在もっともよく行われており、なかでも国際音声記号(IPA)が広く用いられている。ただし、国際音声記号は印刷に不便な文字があることから、これを多少変更して用いることもよく行われる。 アメリカの言語学会では、国際音声記号も使われるが、多少異なる記号体系もよく使われる(詳細はアメリカの音声記号を参照)。そり舌音を [ṣ] [ẓ] などで表し、前舌円唇母音に [ü] [ö] [ɔ̈] などを用い、硬口蓋接近音に [y] を用い、後部歯茎音に [č] [ǰ] [š] [ž] を用いるなどの違いがあり、印刷しやすい反面、ダイアクリティカルマークが多すぎて読みにくい欠点がある。 日本で出版される英語辞典は国際音声記号またはそれを多少変更・簡易化した記号を用いるのが普通だが、アメリカの英語辞典はそれとは大きく異なる発音記号を用いることが多い。ただし辞典ごとに異なるため、ここでは詳述しない。
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