既存の分類体系との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 02:32 UTC 版)
「PPG I」の記事における「既存の分類体系との比較」の解説
「シダ植物#分子系統解析による分類体系」も参照 本分類体系は分子系統解析以前の分類体系における科と属の連続性を可能な限り維持している。これは分子系統解析を反映したPPG I 以前の Smith et al. (2006)、Christenhusz et al. (2011)、Rothfels et al. (2012)などを引き継いでいるのに対し、Christenhusz & Chase (2014)などの認める分類群を減らした分類体系とは異なっている。Christenhusz & Chase (2014)では、属間雑種を回避するために、差異より類似性に注目し、姉妹群となっている属をより広い属に吸収して分類していた。 また、最上位の階級に関して、Ruggiero et al. (2015) では小葉植物と大葉シダ植物をそれぞれ亜門(Lycopodiphytina, Polipodiophytina)として扱い、その下にそれぞれ単一の綱(Lycopodipsida, Polipodiopsida)を置いた。本分類体系では最上位を綱とし、それより上位の階級を置くことを推薦していない。また、Ruggiero et al. (2015) と本研究は大葉シダ綱 Polipodiopsida の下位に4つの亜綱を置くことで一致している。これはSmith et al. (2006)や Chase & Reveal (2009)のようなそれぞれを綱とした分類体系と異なっており、逆に Tree of Life Web Project (Pryer et al., 2009)を踏襲している。分子系統解析からも、形態における解析においても大葉シダ植物が単系統群であることは確実であり、これを1つの綱とすることで問題はないという立場をとっている。
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