既存のタイマーとの比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/22 02:24 UTC 版)
「High Precision Event Timer」の記事における「既存のタイマーとの比較」の解説
HPETはIntel 8254(英語版) Programmable interval timerとRTC周期割り込み機能を補い、そして置き換えることが意図されている。PITやRTCなどの古いタイマーと比較して、HPETは高い周波数(少なくとも10MHz)と、より広い64ビットカウンターを持つ(ただし、32ビットモードで駆動することもできる)。 8254やRTCもHPETと同様にワンショットモードで利用できるが、セットアッププロセスが非常に遅いため、正確なスケジューリングを必要とするタスクで使用されることはなく、時間間隔を非常に小さく設定した周期モードで代用されていた。たとえば、アプリケーションが数ミリ秒程度の短い待機を何度も行う場合、8254またはRTCのワンショットタイマーを使用するとセットアップコストが高くつくため、1ミリ秒間隔の周期タイマーモードで動作させた方が良い。しかしそうすると、アプリケーションが実際には長い周期の動作を求めているのに、1ミリ秒毎に余分な割り込みが発生してしまう。一方、HPETのワンショットタイマーはセットアップコストがかなり小さく、短い待ちでもコストを気にしなくて済むため、余分な割り込みを避けることができる。
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