新布石の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 01:08 UTC 版)
呉清源(先番) 対 木谷實 新布石誕生の一局と言われる。図の局面までで打ち掛けになっていたところで木谷・呉の地獄谷での意見交換があり、再開後に呉は黒31へと模様を消した。地獄谷での新布石構想がなければ、31でなく「a」に打ち込むつもりであったという。黒31に対して白32に受けたところで、黒33と中央を意識した高いカカリを放った。この碁を境に新布石が具体化する。 本因坊秀哉名人 対 呉清源(先番) 21手目まで。黒の呉が三々・星・天元を連打、左下に四角星を敷く大胆な布陣に出た。秀哉名人は160手目の妙手で5子を取り、逆転勝利で権威を死守した(本因坊秀哉の項参照)。 呉清源 対 小杉丁(先番) 古来からの盤面遊技に形が似ていたため、「十六むさしの一局」と呼ばれた。小杉はこの局について「奇をもって奇に当たったに過ぎません」と述べている。 田中不二男 対 高川格(先番) 田中不二男の「ウルトラ新布石」。呉に匹敵すると言われた才能の主だったが、25歳で夭折した。後に本因坊を連覇していた時代の高川は、「もし田中が生きていたら、僕なんかまだ頭を押さえられていますよ」と評している。
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