新基地建設と大浦崎収容所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 16:41 UTC 版)
「大浦崎収容所」の記事における「新基地建設と大浦崎収容所」の解説
辺野古の新基地建設に伴い、キャンプ・シュワブ内にある数少ない大浦崎収容所の遺構が取り壊されることになっている。名護市教育委員会は沖縄防衛局を通して現状保存を求めてきたが、防衛局は米軍側の意向で現状保存を行わないまま調査を行い記録した後に隊舎を建設する計画を明らかにした。大浦崎収容所跡地については、住民の遺骨が眠っている可能性も指摘されている。これまでの調査では一度も遺骨は収集されていない。 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」(ガマを掘る人の意)代表で沖縄大学地域研究所特別研究員の具志堅隆松は、遺骨収集調査も十分になされないまま「戦死者の上に軍事基地を作ることは、死者に対する冒とくだ」と、遺骨や遺跡の調査もなされないまま埋め立てて、その上に新たな米軍基地を作ることを厳しく非難している。 2020年4月、防衛省は設計変更を県に申請し、辺野古埋め立ての土砂を県内産に切り替え、その土砂の7割を沖縄本島南部で、沖縄戦の激戦地で死者が集中した糸満市と八重瀬町から調達すると発表した。現在もまだ多く日本兵や住民の遺骨や遺品があり遺骨収集を行っている土地の土を米軍基地建設の埋め立て土砂として使うことは、決して許されない人道上の問題だという憤りの声も大きい。
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