政治的評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 03:21 UTC 版)
プーチンの会見後、この文言は「どこに誰がいようと突然捕まえて容赦なく殺す」という意味をもつようになった。代表的なソ連の反体制派の評論家であるウラジーミル・ブコフスキー(ロシア語版)によれば、以前はもっと露骨に「肥だめにぶち込む(«(про)мочить в сортире»)」という言い回しがあり、「裏切り者を便所で溺れさせて殺せ」という意味をもっていた(ブコフスキーは、プーチンはこの言葉の由来を知らなかったと主張している)。 これはスターリニズムの終盤に、強制労働収容所で反乱が起こったときに生まれた犯罪的な言い回しだ。当時の収容所は巨大で、1万5千~2万人の囚人がおり、彼らの便所は大概丘の上に便槽とともに設置されていた。反乱軍が最初に行ったことは、密告者を殺してこの便所に放り込むことだった。汲み上げは春にならないと行われないので、死体が見つかることはまずなかった。これが「肥だめにぶち込む」という言い回しの由来である。 — ウラジーミル・ブコフスキー ロシア連邦共産党党首のゲンナジー・ジュガーノフは、「便所でぶち殺すというのなら、せめて便所を作っておくべきだ。(ソ連崩壊から)10年間で、科学技術を駆使した近代的な工場が一つも建設されてないとなると、これはもう災難だ。」と、皮肉を交えつつ批判している。
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