政木狐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 02:40 UTC 版)
「南総里見八犬伝の登場人物」の記事における「政木狐」の解説
まさきぎつね 千年近く生きた雌の老狐。忍岡城(地理的には上野山)の城代を勤めていた河鯉守如に恩を受けたことがある。河鯉佐太郎(のちの孝嗣)の乳母である政木を誤って殺したため、彼女に成り代わって乳母となったが、うたた寝中に正体を現してしまったため姿を消した。その後、不忍池のほとりで茶店を開いて旅人を助け、功徳を積んで九尾の狐となった。河鯉孝嗣の処刑の場に箙大刀自に化けてあらわれ、処刑を中止させた。これにより千人の命を救った狐が変じる「狐竜」となり、親兵衛と孝嗣が見守る前で昇天した。後年、狐竜としての天命を全うし、化石となって上総国に墜落する。 『八犬伝』において九尾の狐は神獣としての登場である。馬琴は政木狐の口を借りて、狐が元来瑞獣であること、『封神演義』やそれに影響された玉藻前の妖獣イメージが「誤り」であることを考証している。
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