放射性医薬品の命名法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 22:17 UTC 版)
「放射性医薬品」の記事における「放射性医薬品の命名法」の解説
他の医薬品と同様に、放射性医薬品の薬名も標準化されているが、様々な規格が併存している。INN(International Nonproprietary Name)では、基本的な薬剤名に続いて、放射性同位元素(質量数、スペースなし、元素記号)を上付き文字なしの括弧で囲み、続いてリガンド(ある場合)を記載する。INN名に角括弧や上付き文字が付いているのは、化学的命名法(IUPAC命名法など)で使用されている為であるが、これは一般的ではない。 日本医薬品一般的名称(JAN)の場合、医薬品一般名の後に括弧で放射性元素の質量(上付き文字)と元素記号を記す。 米国薬局方(USP)では、基本的な薬剤名の後に、放射性同位元素(元素記号、スペース、質量番号)を括弧、ハイフン、上付き文字なしで記載し、その後にリガンド(ある場合)を記載する。USPスタイルはINNスタイルではないが、一部の出版物では両者が同一のものとして記述されている(例えば、AMA(英語版)の放射性医薬品のスタイルはUSPスタイルと一致している)。米国薬局方協議会は、USAN評議会のスポンサー団体であり、ある医薬品の米国一般名(USAN)はUSP名と同じであることが多い。 国際一般名 (INN)日本医薬品一般的名称 (JAN)米国薬局方 (USP)technetium (99mTc) sestamibi ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム (99mTc) technetium Tc 99m sestamibi fludeoxyglucose (18F) フルデオキシグルコース (18F) fludeoxyglucose F 18 sodium iodide (123I) ヨウ化ナトリウム (123I) sodium iodide I 123 indium (111In) altumomab pentetate (未承認) indium In 111 altumomab pentetate
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