擬鰓(偽鰓、ぎさい、英: pseudobranch、羅: pseudobranchia)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 06:02 UTC 版)
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軟骨魚類の呼吸孔と硬骨魚類のそれに相当する部位のこと。顎骨弓と舌骨弓間の第1咽頭裂に当る部位に発達する鰓と系列相同の構造。軟骨魚類では呼吸孔鰓(こきゅうこうさい、英: spiracular gill)という。動脈血のみが流れ、呼吸作用はない。硬骨魚類では鰓のような外観を保持する場合もあるが、筋肉や結合組織で覆われ、血液を満たし腺状を呈することもある。働きは十分に判明していないが、血液の酸素と炭酸ガスの分圧の受容器として働いているという説、ナトリウムの排出に関与しているという説などがある。強力な二酸化炭素排出能力を持つ。その有無は分類形質となる。
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