排局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:55 UTC 版)
日本の詰将棋やチェスのプロブレムと同様に、シャンチーでも残局が実戦から独立したパズルとして楽しまれている(「排局」と呼ぶ)。ただし、詰将棋とは異なって帥と将は両方存在し、かつ王手の連続で詰める必要はない。また、最後が引き分けになる場合も存在する。 右図は「七星聚会」という名前がついており、『心武残編』(1800年刊)・『百局象棋譜』(1801年刊)・『竹香斎象戯譜』3集(1817年刊)など様々な棋書に載っている有名な排局。1916年に英訳されている。本来の作者は不明である。一見したところ紅は受けなしに見え、王手の連続で黒を詰めなければならないものに見える。また、紅の攻め駒は豊富で、簡単に詰みそうに見える。しかし実はそれは罠で、たとえば「1. 炮二平四 卒5平6 2. 車二進九」は「2... 象5退7」と逆王手をかけられて紅が負けてしまう。即詰みは存在せず、したがって紅は巧妙な方法で詰めろを外し、その後の黒からの猛攻に耐える必要がある。互いに最善の手を指した場合、最後は引き分けに終わる。
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