振動磁場・回転磁場とは? わかりやすく解説

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振動磁場・回転磁場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/04 18:59 UTC 版)

RF磁場」の記事における「振動磁場・回転磁場」の解説

実際には、静磁場は非常に強くRF磁場は非常に弱いためにRF磁場磁化横向きに倒すことは難しい。そこでRF磁場静磁場垂直な一定方向から与えるのではなく回転させる。するとRF磁場追いかけるように磁化倒れていく。実験室座標系では、ブロッホ球面上をらせん軌道描きながらxy平面倒れていく。回転座標系で見ると、オンレゾナンス場合は、ブロッホ球面上最短距離で倒れていくように見える。 Z軸まわりに回転するRF磁場作るためには、コイル回転させればよいが、それは一般的には難しい。そこで、まずコイルにかける電圧振動させることで振動磁場作る。この振動磁場は、xy平面上を時計回りにまわる回転磁場と、反時計回りにまわる回転磁場の和と考えることができる。このうち方向回転磁場は、本来作りたかった磁化を倒す回転磁場」であり。他方で逆方向回転磁場は、周波数スピンラーモア周波数離れすぎているために磁化横倒しにすることはできず、通常の測定では無視できる回転座標系で見ると、回転磁場静止して見えるので便利である。量子統計力学によるNMR理論では、密度行列の時間発展相互作用表示考えるのが一般的であるが、これは実験室座標系から回転座標系移って考えることと等価である。よって相互作用表示考えると、静磁場姿を消しRF磁場時間に依らない摂動として記述されるスピン共鳴周波数と、コイルRF照射する回転磁場周波数とが一致するとき、オンレゾナンスであるという。

※この「振動磁場・回転磁場」の解説は、「RF磁場」の解説の一部です。
「振動磁場・回転磁場」を含む「RF磁場」の記事については、「RF磁場」の概要を参照ください。

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