指定文化財補修の規制見直し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 18:43 UTC 版)
「下村博文」の記事における「指定文化財補修の規制見直し」の解説
2014年、文科相だった下村は、漆による文化財補修の大手(国内シェア4割)である小西美術社のデービッド・アトキンソン社長から陳情を受け、指定文化財の補修に中国産漆を7割利用するよう規定していた規制の見直しを決断した。日本産漆で補修できるのは日光東照宮、二荒山神社、輪王寺のみだったが、他の文化財補修でも、中塗り、上塗りに日本産漆が利用できるようになった。この規制見直しによる追加予算は1億3700万円と試算される(もともとの国の関連予算は81億3000万円)。年間1トン程度の生産量だった日本産漆に寄与するとともに、鮮度や採取地などの問題で管理が困難な漆の品質向上により、指定文化財補修への寄与が期待されている。なお、中国産漆の利用を義務付けていた理由について、安価な中国産の推奨や中国からのわいろというより、変化を嫌う役人の事なかれ主義が原因であるという。
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