抗生物質へ本格参入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:31 UTC 版)
第二次世界大戦直後、シオノギは製薬業界の花形商品となった抗生物質、ペニシリンの開発を試みたが、技術面・資金面ともに力不足だったため、止む無く断念した。しかしその後も抗菌薬の研究を怠ることなく、処方箋医薬品市場が抗菌薬全盛時代を迎えた1980年代後半にかけて、抗菌薬で売上高首位を記録する。 主力となったのは、1960年代に新たに開発されたセファロスポリン系(セフェム系)抗生物質である。シオノギでは、製造元の米・イーライ・リリーから、発売間もない新製品を次々と導入し、自社で製品化していった。また自社研究所で創薬に成功したことで、シオノギは輸入商社としての機能に加えて、製造(製剤)能力および研究能力を兼ね備える一大医療薬品メーカーに成長した。
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