技術畑に転じると中将どまり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 01:59 UTC 版)
「ハンモックナンバー」の記事における「技術畑に転じると中将どまり」の解説
「軍令・軍政・海上」の道からそれて、「技術の専門家」になった場合は無条件に中将どまりとなった。例を挙げると、兵28期の兵学校卒業席次の首席は波多野貞夫、次席は永野修身であった。兵28期クラスヘッドの波多野は、大尉の時に欧州に留学して火薬技術の専門家となり、火薬廠技術部長・火薬廠長を計10年も務めた。波多野と永野の2人は1927年(昭和2年)12月1日に兵28期の先頭を切って中将に進級したが、1932年(昭和7年)3月1日、波多野は大将に親任されることなく中将で予備役となった。吉田俊雄は「兵28期クラスヘッドだった波多野が大尉の時に技術畑に転じたため、次席の永野がクラスヘッドに繰り上がった」趣旨を述べているが、波多野が予備役となる直前の『現役海軍士官名簿 昭和7年2月1日調』での先任順位は「波多野・永野」であり、海軍省人事局長を務めた中沢佑のメモに「ただし各クラスのクラスヘッドたるものは、やむを得ざる事情ある場合のほか変更しない。」という趣旨が記載されているとおり、兵28期クラスヘッドは変更されていない。
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