技法・模様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/19 13:24 UTC 版)
ボヘミアグラスの製法の一つに、18世紀に考案されたドウボイスチェンカ(複層ガラス、英語で「ゴールド・サンドイッチ」)がある。ヘレニズム期から利用されている技法で、密着する相似形の大小のグラスの間に模様を彫刻した金箔や銀箔を挟み込む。1730年代から1750年代にかけて流行したが、19世紀初頭にドウボイスチェンカの技術は消失する。 ドウボイスチェンカが流行した18世紀には、黒エナメルや金箔で文様を描くロココ・グラスも考案された。あらかじめ多面カットを施したグラスに単色のシノワズリ文様やロココ文様を描く技法で、無色の素地に文様が浮き出すように見える。ロココ・グラスは19世紀初期まで製造されていたが、ドウボイスチェンカと同様に19世紀中に技術が失われる。
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