承啓楼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 14:44 UTC 版)
土楼の王・承啓楼 承啓楼の同心4円 承啓楼 Chengqilou は1709年の建築で、永定区高頭郷の高北村の高北土楼群に属し、「土楼の王」と呼ばれる。2008年、ユネスコ世界遺産 1113-003 に認定された。大きな円形土楼が4つ同心円状に並び、中央には祖廟が位置する。外側の土楼は、直径62.6メートル、各階72部屋の4階建てで計288部屋、2階から4階には円形通路、階段が4方位に4か所あって地面から最上階までをつないでいる。大きな屋根が外に広がって、中心の土楼を覆っている。1階には一族の台所、2階には穀物保管庫、3階と4階には居室と寝室がある。2つ目の円形土楼は、2階建てで各階40部屋の計80部屋。3つ目の土楼は共同図書館となっており、1階建て32部屋。4つ目の土楼は、祖廟を囲む屋根つきの円形通路である。祖廟は中央に位置する。承啓楼には、2つの大門と2つの小門がある。江(チャン)家15代めの57家族300余人が現在もここに住む。全盛期には、一族80家族以上が承啓楼に住んでいたこともある。 この土楼群には他に、同心三重円の深遠楼 Shenyuanlou (直径70メートル)、変則五角形の床面の五角楼 Wujiaolou、長方形の世沢楼 Shizelou がある。
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