手放し方向安定性
直進走行中にハンドルを急転舵し、直ちに手放ししたときの方向安定性をいう。フリーコントロールのひとつで、クルマ自体の自律的な安定性を示す。試験は、線形範囲と考えられる横加速度4m/s2程度のハンドル角で、4分の1周期分を操舵入力とし、手放し後の横向き加速度、ヨーレート、ハンドル角の収束性を、収数時間、振幅比、減衰率、半減衰時間、固有振動数などで評価する。高速ほど特徴が出やすい。アンダーステアの強いクルマにはヨー共振が強いものがあり、とくに減衰の悪い場合には発散することもある。ほとんどのシャシー特性が関係するが、ステアリング系のフリクションや慣性モーメントの影響も大きく、代用ハンドルの扱いには注意を要する。
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