ハンドルの復元性
定常旋回中にステアリングから手を放し、その後のステアリングの直進位置へのもどり具合をいう。通常の運転で、カーブから直線に移るときの運転を容易にするために、適度な復元性は欠かせない。ステアリング系の復元力やステア特性の影響は大きいが、ステアリング系の効率やフリクションも重要である。一方、低速大ハンドル角時には、アッカーマンジオメトリーを大幅に崩し、内外輸の実舵角差を少なくしたクルマでは復元力がなくなり、逆に切れ込むこともあり得る。一般的な試験方法は、定常旋回中にステアリングの手を放し、その後のハンドル角、ヨーレート、横加速度などのオーバーシュート、減衰率、減衰時間、残留オフセットなどの収束状態を観察する。旋回半径や車速を変えて、それらへの依存性も評価する。
参照 セルフステアリング、復元性(操縦安定性)、復元力(ステアリング)- ハンドルの復元性のページへのリンク