成長期における低位舌の歯列・顎への影響 について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/29 06:05 UTC 版)
「低位舌」の記事における「成長期における低位舌の歯列・顎への影響 について」の解説
子供の成長期においては、舌の上下的位置関係が正常咬合や健常な顎の発育のために大変重要な要因となる。これは上顎骨・下顎骨・上下歯槽骨等、骨の成長には舌圧が大きく影響しているからである。 通常、舌の正しいポジションは、舌尖が上顎前歯のすぐ後ろに位置し、唾液を嚥下するたびに舌が口蓋に密着する。舌の成長を伴う安静時舌圧と嚥下時舌圧が歯牙と上顎骨を前方・側方に押して上顎骨の成長を促している。一方、低位舌は舌尖の位置が低く、嚥下時に下顎前歯を裏側から押している状態である。本来、上顎骨の成長を助けるべき舌が上顎骨を前方・側方に押さないため、舌圧不足により上顎骨は成長不全・劣成長となり、上顎歯列弓が狭窄し、反対咬合・交叉咬合となる。さらに、本来嚥下時に舌が押してはいけない下顎骨と下顎の歯牙を前方・側方に押すため、過剰舌圧による下顎骨の過成長が起こり、下顎前突がさらに顕著となる。 早期に低位舌を改善するなど、早期発見早期治療が求められる。
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