慰安婦・慰安所の研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 15:05 UTC 版)
2012年5月に安秉直(ソウル大学名誉教授)が見つけた『日本軍慰安所管理人の日記』の日本語版監訳者であり(他は木村幹神戸大学教授)、「京大東アジアセンターNews Letter」では、「(慰安婦は)日本兵士の月給の75倍」「軍司令官や総理大臣より高い」収入を得ていたという秦郁彦の主張に対して「過度な単純化ではなく事実認識としてまったく間違っている。」と批判している。堀によれば、「多くの慰安所はすべて日本軍によって動員・組織されたもの」であり、軍は業者を通じて慰安婦を集め、「専用運搬船で輸送」し、「各地の日本部隊に配属」して運営させた。「慰安所は軍の兵站組織の一部であった」ので「慰安婦と慰安所従業員が、軍属の待遇を受けて」おり、軍人と軍属しか使えなかった野戦郵便局の使用は「慰安婦と慰安所従業員は軍属待遇であった」ことを示している。「日本占領地におけるハイパーインフレの実態」の中、軍による「内地送金の規制」、大蔵省による「日本円との交換制限」などがなされ、慰安婦は高収入であったという主張に対しては「まったく間違っている」としている。
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