愛の寓意 (ヴェロネーゼ)
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『愛の寓意』(あいのぐうい、伊: Allegorie d'amore, 英: Allegories of Love)は、イタリア、ルネサンス期のヴェネツィア派の画家パオロ・ヴェロネーゼが1575年頃に制作した絵画である。油彩。ヴェロネーゼの代表作の1つで[1]、4点の寓意画の連作として制作された。主題は愛の試練に関する寓意と考えられているが、多くの議論に関わらずその正確な意味は依然として不明なままである。4点の寓意画はそれぞれ『不貞』『侮蔑』『尊重』『幸福なる合一』と呼ばれているが、現在のタイトルはオリジナルではなく、18世紀になってからつけられたものである[2][3][4][5]。神聖ローマ皇帝ルドルフ2世、スウェーデン女王クリスティーナ、オルレアン公フィリップ1世、ダーンリー伯爵家のコレクションに所属したのち[6]、現在はロンドンのナショナル・ギャラリーに所蔵されている[2][3][4][5][6]。またニューヨークのメトロポリタン美術館に4作品の準備習作が所蔵されている[3][6][7]。
- ^ 『西洋絵画作品名辞典』p.69。
- ^ a b c d e f g h i j “Infidelity”. ナショナル・ギャラリー公式サイト. 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “Scorn”. ナショナル・ギャラリー公式サイト. 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “Respect”. ナショナル・ギャラリー公式サイト. 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “Happy Union”. ナショナル・ギャラリー公式サイト. 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b c d e f “Veronese”. Cavallini to Veronese. 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b “Studies for The Allegories of Love”. メトロポリタン美術館公式サイト. 2021年9月14日閲覧。
- ^ “Allegory of Awe; after Paolo Veronese; leaf from van Dyck's Italian Sketchbook”. 大英博物館公式サイト. 2021年9月14日閲覧。
- ^ Charles Fitzroy 2015, p.154-156.
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- 2 愛の寓意 (ヴェロネーゼ)の概要
- 3 素描
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