患者等のメリット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/31 07:03 UTC 版)
「術中迅速病理診断」の記事における「患者等のメリット」の解説
手術中の病理診断結果に基づいて、手術範囲の決定や、手術方法もより適切な選択が期待できる。 肺にこぶがあるとき、迅速病理診断の結果、悪性であると判明した時点で肺切除手術などをおこない、良性であれば大掛かりな手術を行なわなくすむため、術中に良性悪性を判断可能となれば手術回数も減少し、術中迅速病理診断は患者負担や医療費の低減に寄与する。 手術治療方針や切除範囲決定は外科医によって行われ、術中迅速病理診断は必須項目ではないが、たとえば病変境界の分かりにくい一部の症例では取り残しがないことを確認するために術中迅速病理診断が必要となる。 ほかにも臨床的腋窩リンパ節転移陰性乳癌の外科治療ではセンチネルリンパ節生検を実施し、センチネルリンパ節転移陰性ならば腋窩リンパ節郭清が省略できるとされている。術中迅速病理診断を行わず腋窩リンパ節郭清を実施する治療法に比較して、術後の合併症および上肢機能障害が少なく、QOLが改善される。
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