性質の利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/05 19:36 UTC 版)
園芸において、植木鉢のサイズを抑えて、植物のサイズを抑えるという手法は古くから行われている(顕著な例として盆栽を参照)。 アクアリウムでは、水槽のサイズや餌の量を抑えて魚の成長を抑えるということが、大型魚の飼育などにおいて行われることもある。また、アクアリウムでは多くの水草を完全に沈水した状態で栽培するが、これらの水草の多くは完全な「沈水性」の水草ではなく、オモダカ科や水生シダのように「湿地性 - 抽水性」または睡蓮のように「浮標性」の植物である。アクアリウムで栽培される際は「水中に適した表現型」という形態をとっているのである。これらの水草の栽培を行う際、ファーム(主に水草の業者の)では水上葉で栽培し出荷するケースも多い。これは水上葉の方が容易かつ低コストで栽培可能な上、繁殖のスピードも速いといった理由からである。
※この「性質の利用」の解説は、「表現型の可塑性」の解説の一部です。
「性質の利用」を含む「表現型の可塑性」の記事については、「表現型の可塑性」の概要を参照ください。
- 性質の利用のページへのリンク