応力除去焼なまし
stress relieving |
本質的に組織を変えることなく、内部応力を減らすために、適切な温度へ加熱又は灼熱した後、適切な温度で冷却する熱処理。 |
応力除去焼なまし、応力除去焼鈍
stress relief annealing |
一般に再結晶温度以下の適温に加熱して、鋳造、加工、溶接などによって材料に生じた残留応力を低減させる焼なまし。 |
焼なまし
(応力除去焼なまし から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/03 03:18 UTC 版)
焼なまし(やきなまし、英語: annealing)、焼鈍し、焼き鈍し、焼鈍(しょうどん)、アニーリングとは、材料の加工硬化による内部のひずみを取り除き、組織を軟化させ、展延性を向上させる熱処理である[1]。目的に応じて多くの種類・方法が存在する。焼きなましと「き」の送り仮名をつける表記もあるが、本記事では日本産業規格(旧日本工業規格)、学術用語集の表記に準ずる[2][3]。
- ^ a b 日本機械学会 編『機械工学辞典』(第2版)丸善、2007年、1307頁。ISBN 978-4-88898-083-8。
- ^ JIS B 6905 p.2
- ^ “オンライン学術用語集検索ページ”. 学術用語集. 文部科学省・国立情報学研究所. 2014年9月21日閲覧。
- ^ a b c 熱処理技術マニュアル p.40
- ^ a b c d e 熱処理ガイドブック p.121
- ^ a b 機械工作法Ⅰ p.183
- ^ 機械工作法Ⅰ p.184
- ^ a b c 熱処理ガイドブック p.122
- ^ “誰でも分かる鋳物基礎講座”. 日本鋳造工学会関東支部. 2014年7月23日閲覧。
- ^ 溶接学会 編『溶接・接合技術入門』(第3版)産報出版、2010年、265頁。ISBN 978-4-88318-151-3。
応力除去焼なまし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 06:31 UTC 版)
応力除去焼なましは、鍛造、鋳造、冷間加工、溶接、機械加工などで生ずる残留応力を除去するために行われるもので、ひずみ取り焼なましとも呼ぶ。また、熱処理の中では低温で行うことから、低温焼なましとも呼ばれる。鋼は、その再結晶温度を超えると再結晶が発生し、ひずみの無い結晶に戻り残留応力が解放される。これを利用して応力除去焼きなましでは、残留応力除去を行う。 保持温度は、再結晶温度約450℃以上からA1線約730℃以下までの間で行われる。加熱温度が高いほど残留応力の除去量が大きくなるが、一般には約500 - 650℃で加熱保持される。鋳鉄の場合は約500 - 700℃、溶接による残留応力除去の場合は約600 - 680℃で保持される。
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