心理学・人間学における類型学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 15:45 UTC 版)
「類型学」の記事における「心理学・人間学における類型学」の解説
詳細は「心理類型論」を参照 心理学や人間学において、ある限定的な一定期間における個人の行動の恒常性が、ある一群の人びとにおいても共通して観察されるという事実を基礎として、一定の原理にもとづいて組織的に類型として決定し、それによって多様な性格を分類・分析して全体的な理解と把握に供しようとする研究法、あるいはそのような研究の立場を、類型学ないし類型論という。これは、20世紀前半のヨーロッパにおける人間学や性格学、特にドイツ語圏において隆盛した人間把握の方法が下敷きとなっており、個人について、統計を用いた量的把握によるのではなく、その個人の全体像を質的に把握しようとする立場である。ドイツのエドゥアルト・シュプランガーやスイスのカール・グスタフ・ユングによる「心理学的類型論」、ドイツのエーリッヒ・イェンシュ(Erich Rudolf Jaensch)らによる「人間学的類型論」、ドイツの精神科医エルンスト・クレッチマーやアメリカ合衆国の心理学者ウィリアム・シェルドン(William Herbert Sheldon)らによる「体質類型論」などが知られる。
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