復興と移民
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 18:27 UTC 版)
明けて1909年、再建が始まるとともに、防災措置が取られることとなった。建築物は、この地震と同規模の地震に耐えられるように設計された。しかし、復興の進まない中でイタリアのほかの地域に移住する住民も多く、アメリカ合衆国への移民を余儀なくされた人々もいた。 震災による移民がたどった一挿話として、貨客船「フロリダ」の事故が挙げられる。1909年、移民850人の乗客を載せてナポリから出港した「フロリダ」は、大西洋で霧の中で進路を見失い、豪華客船「リパブリック」に衝突、「フロリダ」では3人が即死した。船上で発生したパニックに対して、船長は空中への発砲などの手段をとってようやく沈静化に成功する。地震と海難を生き延びた人々は、救助されてニューヨーク港に到着し、新しい生活を送ることとなったのであった。
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