御荷鉾山とは? わかりやすく解説

御荷鉾山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 04:23 UTC 版)

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西御荷鉾山
南から望む。左が西御荷鉾山、右が東御荷鉾山
標高 西御荷鉾山: 1286m、東御荷鉾山: 1246 m
所在地 群馬県神流町藤岡市
位置 北緯36度9分8.1秒 東経138度55分6.5秒 / 北緯36.152250度 東経138.918472度 / 36.152250; 138.918472
山系 上武山地御荷鉾山系
プロジェクト 山
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東北東から望む。中央右の二峰のうち、左が東御荷鉾山、右が西御荷鉾山

御荷鉾山(みかぼやま)は、群馬県神流町藤岡市にあるである。通常は西御荷鉾山(1,287m[1][2])と東御荷鉾山(1,246m)の二峰を指し、広義にはこれにオドケ山(1191m)を含むことがある。

地質

三波川帯の御荷鉾層(「みかぶそう」と読む)に属し、主に中生代ジュラ紀玄武岩から変成した緑色片岩からなる。一部に枕状溶岩もみられる[3]。特徴的な丸みのある山容は、これが比較的柔らかく風化されやすいためである[4]

環境

山頂付近まで植林され、これと落葉広葉樹林が混在する。西御荷鉾山の山頂付近は大の字に刈り出され草地となっているため、ニッコウキスゲアヤメなどが群生している。

クマシカイノシシ等が棲息する。

冬は乾燥しており、雪が降っても根雪となることはない。路面は凍結するため、御荷鉾スーパー林道は冬季閉鎖される。

伝承

  • 西御荷鉾山の山頂付近は大の字に刈り込まれている。これは昔麓の村で疫病が流行し、西御荷鉾山の不動尊に平癒祈願したところ疫病が治まったため、大願成就を記念してかり出されたとのこと[5]
  • 東西の御荷鉾山の間の峠を投げ石峠といい、麓の町を鬼石という。昔、御荷鉾山に棲んでいた弘法大師(空海)が退治したとき、鬼が石を投げて逃げた。この石を投げたところを投げ石峠と呼び、石が落ちたところを鬼石と呼ぶようになった。鬼石神社の社殿の下には今も鬼が投げた石があるとのこと。

登山コース

御荷鉾スーパー林道から登るコースが一般的。西御荷鉾山の登り口には大きなのモニュメントがあり、駐車場、トイレがある。

また、関東ふれあいの道群馬版コース2「渓流を下るみち」を逆行し、終点の藤岡市三波川の妹ヶ谷不動尊から石神峠へ出、東御荷鉾山→西御荷鉾山へと登るコースもある。

ギャラリー

脚注

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  1. ^ “標高値を改定する山岳一覧 資料1”. 国土地理院. http://www.gsi.go.jp/common/000091072.pdf 2014年3月26日閲覧。 
  2. ^ GNSS測量等の点検・補正調査による2014年4月1日の国土地理院『日本の山岳標高一覧-1003山-』における改定値。なお、旧版での標高は1,286m。
  3. ^ 日本火山の会
  4. ^ 地質調査総合センター 地質で語る百名山 両神山
  5. ^ みかぼ高原荘 みかぼっちのブログ 2011/1/13 の記事
  6. ^ みかぼ高原荘 みかぼっちのブログ 2011/1/15 の記事

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