御殿屋台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 11:34 UTC 版)
御殿屋台(ごてんやたい)とは、祭車である屋台の一種で、豪華な彫刻や幕などで装飾されている。通常、御殿屋台または単に屋台と呼ぶ。遠州の御殿屋台には太鼓屋台をはじめ様々な種類があるが、浜松まつりの御殿屋台は掛塚式屋台である。 その昔、凧揚げから帰る若衆を迎えるために、伝馬町や千歳町の芸者衆が底抜け屋台を造って練り歩いたのが始まりとも言われている。それぞれに趣向をこらした見事な彫刻や提灯の飾りつけが施され、内では女の子達を中心に三味線や笛を用いたお囃子(おはやし)が奏でられる。浜松まつりの屋台で奏でられる囃子は「小鍛冶」「鞍馬」などの黒御簾や「梅は咲いたか」などの小唄が多いが、一般的な祭車(山車)と異なって、浜松の屋台が芸者の乗る「花屋台」として発展してきたためで、現在でも三味線や篠笛は芸者や稽古場の師匠などの音曲の専門家に任せる組が多い。 なお、御殿屋台を所有していない組や、所有していてももっぱら町内でしか引き回さない組も存在する。
※この「御殿屋台」の解説は、「浜松まつり」の解説の一部です。
「御殿屋台」を含む「浜松まつり」の記事については、「浜松まつり」の概要を参照ください。
- 御殿屋台のページへのリンク