十牛図とは? わかりやすく解説

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十牛図

(廓庵禅師 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/13 06:30 UTC 版)

十牛図(じゅうぎゅうず)は、悟りにいたる10の段階を10枚の図とで表したもの[1]。「真の自己」がの姿で表されているため十牛図といい、真の自己を求める自己は牧人(牧者[2])の姿で表されている[3][注 1][注 2]。十牛禅図(じゅうぎゅうぜんず)[要出典]牧牛図ともいう[3][注 3]。作者は、中国北宋時代の臨済宗楊岐派の禅僧・廓庵(かくあん)[1][5]


注釈

  1. ^ チベットでは、牛ではなくゾウで表した作品がある[3]
  2. ^ 「牧牛者(牧牛人)」や「牧羊者(牧羊人)」の語はすでに部派仏典にみられる[4]。ただし、牧牛者、牧牛人、牧羊者、牧羊人という語が十牛図と関係があるとする資料は挙げられていない。
  3. ^ ただし、牧牛図と呼ばれる作品の中には、十牛図の一図のみを抜き出した作品と見ることのできるものもある[1]。十牛図の作例が少ないのに比べて、この意味での牧牛図の作例は多いという[1]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 影山純夫 『禅画を読む』 淡交社、 2011年、ISBN 978-4-473-03726-8 pp.121-124。
  2. ^ 牧者(ボクシャ)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2017年6月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e 上田、柳田・1992年 31頁
  4. ^ 牧牛 (阿含部 毘曇部), 牧羊 (阿含部 毘曇部) - 大正新脩大蔵経テキストデータベース。
  5. ^ a b c 上田、柳田・1992年 18-19頁
  6. ^ 上田、柳田・1992年 33-70頁
  7. ^ 上田、柳田・1992年 175-264頁
  8. ^ 上田、柳田・1992年 39頁
  9. ^ 『無限の世界観「華厳」―仏教の思想〈6〉』 鎌田茂雄, 上山春平著 (角川文庫ソフィア) 1996年10月。
  10. ^ 『無相大師の禅・十牛図』 則竹秀南著 (春秋社) 2008年10月。


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