広告業界における「ヘタウマ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/15 04:23 UTC 版)
「ヘタウマ」の記事における「広告業界における「ヘタウマ」」の解説
「歴史」節で述べたように(cf. 該当箇所)、糸井重里は『情熱のペンギンごはん』の原作を手掛けているが、1980年代以降、西武百貨店などで優れたキャッチコピーを量産したことでも知られる。山藤章二によると、この時期、同百貨店で開かれた自身の展覧会のパーティー会場にて、1枚の広告パネルを持った糸井と邂逅。和服を着て、床の間に正座した映画監督のウディ・アレンが、「おいしい生活」と毛筆で書かれた長半紙を掲げるという写真であった。山藤にしてみれば、いかにも外国人が書いた風なヘタクソな字であったため、糸井に「ヘタだね」と正直な感想を漏らしたという。これに対して糸井は、「でしょ。でもこれがウマかったら面白くもなんともない、普通の広告写真になっちゃうんですよ。これが下手だから大衆の心に引っかかる」と、自身の戦略を述べたのである。
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