幼児の四足歩行と成人の二足歩行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 23:03 UTC 版)
「歩行」の記事における「幼児の四足歩行と成人の二足歩行」の解説
乳児・幼児はまず四足歩行を行う。日本では「這い這い(はいはい)」と呼ばれている状態であり、四つん這いで「這う(はう)」状態である。這い方は成長の段階で異なりまた個人差もあるが、肘を伸ばした上肢(腕)と膝による「四つんばい」である。これは動物らしい歩行となっている。 というのも、一般的な哺乳類(霊長類以外の哺乳類)は下の<1>のパターンで肢を動かし、霊長類のほうは下の<2>のパターンで動かすと言われているのだが、乳児の「這い這い」は<1>のパターンなのである。 <1> 右前肢→左後肢→左前肢→右後肢→右前肢、の繰り返しのパターン。 <2> 右前肢→右後肢→左前肢→左後肢→右前肢、の繰り返しのパターン。 ちなみに成人でも意識して這うことはでき、そのときの四肢の動く順序は、一般的な哺乳類と同じである。ところが成人の二足歩行は、両腕を前肢と考えると<2>のパターンであるという。<1>のパターンをとるか<2>のパターンをとるかは、体重を前肢で多く支えるか、それとも後肢で多く支えるかによって決まっているようで、乳児は相対的に頭が大きく腕(上肢)で支える重量のほうが大きく一般の哺乳類と同じであるが、霊長類ではなかば立ち上がり後肢で体重を支える割合が多くなるとともに<2>のパターンとなっているようであり、ヒトは下肢(後肢)が100%体重を支えるのでサルのように<2>のパターンになるものと考えられる、という。
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