幻の角田電気鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:07 UTC 版)
角田軌道が沿線の自治体からの補助によりかろうじて存続していた頃、沿線では新たな鉄道が計画された。それは東北本線の大河原駅を起点として角田、丸山、金山町に至る約22キロメートルの電気鉄道で、省線と同じ軌間1067ミリメートルの路線であった。大河原駅を起点としたのは、阿武隈川氾濫のたびに被害を被る槻木 - 江尻を避け、また仙南温泉軌道と連絡することを考えたものであった。この鉄道敷設免許は1926年(大正15年)9月29日に下付された。発起人の中には角田軌道の経営陣の名もみられ、軌道の買収を目論んでいたと思われる。資本金は85万円であったが不況で資金の目処もつかず、工事延長願いを繰り返したすえに、1930年(昭和5年)にその延長願いも却下され実現しなかった。
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