平面上の水平せん断と鉛直せん断とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 平面上の水平せん断と鉛直せん断の意味・解説 

平面上の水平せん断と鉛直せん断

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 08:32 UTC 版)

せん断写像」の記事における「平面上の水平せん断と鉛直せん断」の解説

平面 R 2 = R × R {\displaystyle \mathbb {R} ^{2}=\mathbb {R} \times \mathbb {R} } において、せん断(または、x 軸に平行なせん断)とは、座標 ( x , y ) {\displaystyle (x,y)} で表される点を ( x + m y , y ) {\displaystyle (x+my,y)} に写す変換である。ここで m {\displaystyle m} は定数で、せん断因子呼ばれる。 この写像により、任意の点はその y {\displaystyle y} 座標比例して水平に移動する。 x {\displaystyle x} 軸より上にある点は、 m > 0 {\displaystyle m>0} ならば右に( x {\displaystyle x} 座標増加する方向に)移動し、 m < 0 {\displaystyle m<0} ならば左に移動する。 x {\displaystyle x} 軸より下にある点はこれとは逆に移動し、軸上の点は動かない。 x {\displaystyle x} 軸と平行な直線そのままだが、それ以外すべての直線は x {\displaystyle x} 軸との交点中心にして様々な角度回転する。特に、鉛直線傾き 1 / m {\displaystyle 1/m} の斜線代わる。すなわち、せん断因子 m {\displaystyle m} は鉛直線が傾く角度 φ {\displaystyle \varphi } (せん断角という)の余接である。 点の座標列ベクトル(2×1行列)の形で書かれているとき、せん断写像次のように2×2行列を左からかける形で表すことができる。 ( x ′ y ′ ) = ( x + m y y ) = ( 1 m 0 1 ) ( x y ) . {\displaystyle {\begin{pmatrix}x^{\prime }\\y^{\prime }\end{pmatrix}}={\begin{pmatrix}x+my\\y\end{pmatrix}}={\begin{pmatrix}1&m\\0&1\end{pmatrix}}{\begin{pmatrix}x\\y\end{pmatrix}}.} 鉛直せん断(または、 y {\displaystyle y} 軸に平行なせん断)も同様にして、 x {\displaystyle x} と y {\displaystyle y} を取り換えることで定義される行列による表現先の行列の転置行列となる。 ( x ′ y ′ ) = ( x m x + y ) = ( 1 0 m 1 ) ( x y ) . {\displaystyle {\begin{pmatrix}x^{\prime }\\y^{\prime }\end{pmatrix}}={\begin{pmatrix}x\\mx+y\end{pmatrix}}={\begin{pmatrix}1&0\\m&1\end{pmatrix}}{\begin{pmatrix}x\\y\end{pmatrix}}.} 鉛直せん断により y {\displaystyle y} 軸より右側の点は m {\displaystyle m} の符号に応じて上または下に移動する鉛直線動かないが、それ以外直線は y {\displaystyle y} 軸との交点中心に傾く。特に水平線は、傾きが m {\displaystyle m} になるようなせん断角 φ {\displaystyle \varphi } だけ傾く。

※この「平面上の水平せん断と鉛直せん断」の解説は、「せん断写像」の解説の一部です。
「平面上の水平せん断と鉛直せん断」を含む「せん断写像」の記事については、「せん断写像」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「平面上の水平せん断と鉛直せん断」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「平面上の水平せん断と鉛直せん断」の関連用語

平面上の水平せん断と鉛直せん断のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



平面上の水平せん断と鉛直せん断のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのせん断写像 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS