常_(仏教)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 常_(仏教)の意味・解説 

常 (仏教)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/23 12:08 UTC 版)

仏教用語
パーリ語 nicca
サンスクリット語 nitya
中国語
日本語
(ローマ字: Jou)
テンプレートを表示

(じょう、: nitya)は、永遠に変化せず、生じたり滅したりしないこと、絶え間なく続いて尽きないこと[1]常住(sassata)ともいう[1]。対義語は無常(むじょう)。

一般には、常住であるものを無為法と呼ぶ[1]

縁起法性の理や、如来法身三身は常住であるとされる[1]

パーリ仏典にて

Saṅkhārā sassatā natthi natthi buddhānaṃ iñjitaṃ.

諸行に常住は存在しない。仏陀に動揺は存在しない。

凡夫四顛倒である、常楽我浄の1つとして数えられる[1][2]

常見(sassata-ditth)とは、「(アートマン)は常住である」といった見解のことで、邪見のひとつであり、梵網経では常住論者パクダ・カッチャーヤナ六師外道の一人)の主張が取り上げられる[3]

大乗仏教

涅槃の四徳の1つに数えられる[1]

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』 上巻、法蔵館、1988年1月、689-690頁。 
  2. ^ パーリ仏典, 顛倒経, Sri Lanka Tripitaka Project
  3. ^ 仲宗根充修「初期仏典に見られる常住論, 断滅論, 無因論, 及び縁起説の立場からの批判」『印度學佛教學研究』第54巻第2号、2006年、953-949, 1333.、NAID 110004708490 

関連項目





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  常_(仏教)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「常_(仏教)」の関連用語

常_(仏教)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



常_(仏教)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの常 (仏教) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS