帰無仮説とは? わかりやすく解説

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きむ‐かせつ【帰無仮説】

読み方:きむかせつ

統計学仮説検定において、その当否検定される仮説通常否定されることを前提として立てられ、この仮説棄却される対立仮説成立する


帰無仮説(キムカセツ)

(=ゼロ仮説対照治療方法との結果に差が無いという設定前提にしている仮説

帰無仮説(きむかせつ)


帰無仮説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 04:18 UTC 版)

科学的な実験データの解析で多用される推計統計学において、帰無仮説(きむかせつ、英語: null hypothesis; H0で示されることが多い[1])は、2つの標本セット間の差(例えば測定データの平均の差、標本平均の差)が偶然によるものであるとする説。なお、英語圏で用いられる null hypothesis は統計学よりも科学用語であり、観察されたいかなる差(数値データに限らない)も偶然だけによるものである、とする説を指す。帰無仮説は「棄てられる運命にあるように選ぶ[2]」ことからこの名がある。統計検定を用いることで、帰無仮説が真である尤度を計算することが可能である。


  1. ^ Helmenstine, Anne Marie. “What Is the Null Hypothesis? Definition and Examples” (英語). ThoughtCo. 2019年12月10日閲覧。
  2. ^ 青木朗、川角義文「紡績工場の品質管理 (3)」『繊維機械學會誌』第3巻第4号、1950年、172-177頁、doi:10.4188/transjtmsj1948.3.172 
  3. ^ a b c Moore, David; McCabe, George (2003). Introduction to the Practice of Statistics (4 ed.). New York: W.H. Freeman and Co. p. 438. ISBN 9780716796572. https://archive.org/details/isbn_9780716749127 
  4. ^ Rossi, R. J. (2018), Mathematical Statistics, Wiley, p. 281 .
  5. ^ Neyman, J; Pearson, E. S. (January 1, 1933). “On the Problem of the most Efficient Tests of Statistical Hypotheses”. Philosophical Transactions of the Royal Society A 231 (694–706): 289–337. Bibcode1933RSPTA.231..289N. doi:10.1098/rsta.1933.0009. 
  6. ^ Winkler, Robert L; Hays, William L (1975). Statistics : probability, inference, and decision. New York: Holt, Rinehart and Winston. p. 403. ISBN 978-0-03-014011-2. https://archive.org/details/statisticsprobab0000wink/page/403 


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帰無仮説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/07 02:50 UTC 版)

累積カイ二乗検定」の記事における「帰無仮説」の解説

2つ母集団 A, B から抽出して得られる観測値 y {\displaystyle y} により母集団優劣比較する場合考える。各観測値順序のある k {\displaystyle k} 個の水準のどれかに分けられるものとしたとき、各観測値y i j   ( i = 1 , 2   j = 1 , 2 , . . . , k ) {\displaystyle y_{ij}\ (i=1,2\ j=1,2,...,k)} で表しy i j {\displaystyle y_{ij}} が水準 k {\displaystyle k} に入る確率p i j   ( i = 1 , 2   j = 1 , 2 , … , k ) {\displaystyle p_{ij}\ (i=1,2\ j=1,2,\ldots ,k)} とする。この場合の帰無仮説は2つ母集団 A, B の間に差がないということを表すため次の式になる H 0 : p 1 j = p 2 j   ( j = 1 , 2 , … , k ) {\displaystyle H_{0}:p_{1j}=p_{2j}\ (j=1,2,\ldots ,k)}

※この「帰無仮説」の解説は、「累積カイ二乗検定」の解説の一部です。
「帰無仮説」を含む「累積カイ二乗検定」の記事については、「累積カイ二乗検定」の概要を参照ください。

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