帰化の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:14 UTC 版)
北米では、ヨシはヨーロッパからの帰化種だという俗信が広がっている。しかし、ヨーロッパ人の移民以前に北米大陸にヨシがあったという証拠が存在している。もっとも、遺伝子を見る以外ではほとんど見分けが付かないヨーロッパ型は、北米在来型よりもよく育つため、北米でヨーロッパ型ヨシが増加している。これが固有種を含む他の湿地帯の植物に深刻な問題を引きおこしている。 最近の研究により、移入型と在来型の形態の違いが明らかになった。ユーラシア遺伝子型は北米遺伝子型に較べて短い葉舌(1.0mm未満)、短い穎(約3.2mm以下)を持ち、茎の特徴で区別される。近年、北米型は P. a. subsp. americanus Saltonstall, Peterson, and Soreng という亜種に分類され、ユーラシア型はP. a. subsp. australis と呼ばれている。 学名として Arundo phragmites L.(基礎異名)、Phragmites altissimus、P. berlandieri、P. communis、P. dioicus、P. maximus、P. vulgaris とも呼ばれていた。
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