帰化と渡来の語義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:34 UTC 版)
帰はもと歸であり、元いた場所に戻る意味のほかに、従い服従すること、嫁に行くなどの意。帰化は他国の国籍に入りその臣民となること、臣服すること(魏志鄧艾傳「発使告以利害、呉必歸化可不征而定也」。あるいは教化に服し従うこと(高僧伝「感徳歸化者、十有七八焉」)。一方で渡という用語は水(江)や海を渡る意義であり、大陸間での移動は移(うつしかえること)をもっぱら用いた。「移住」。また「定居(定住すること)」。「移民」は人の少ない場所に民をうつし住ませること。「遷」は上下関係の中での移動を特にさす。「遷移」「遷都」。現代中国語でも渡来は海などを渡り来ること、舶来の意味であり、西域人や北方人が陸地沿いに「渡来」するなどは奇妙な語感となる。域外から来ることは「外来」。
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