岩石と鉱物の関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 02:05 UTC 版)
岩石と鉱物を総称して、あるいは岩石と鉱石の俗称として、「石」と呼ぶことがあるが、それらは学術的には区別されるべきものである。化学的には、鉱物は化学組成の均質な純物質であり、岩石はその混合物である。岩石と鉱物は共に地球の固体部分を構成する要素であるが、鉱物がその最小単位として知られている。岩石をつくる主な鉱物を造岩鉱物という。岩石と鉱物の関係を喩えて、趣味で岩石学を嗜んだ賀川豊彦は、「岩石学は鉱物学の社会学のようなものだ」と述べたことがある。一般に、鉱物は三次元的に規則正しい原子配列(結晶構造)を持ち、組成的に均質であるため一定の化学式で表すことができる。これに対して岩石は、種々の鉱物や、天然ガラスなどの集合体である。鉱物や岩石のうち、有用な成分を含むもので、鉱業的に利益を生み出せるものを鉱石という。 学術的には、岩石は「○○岩」と命名され、鉱物は「○○石」や「○○鉱」という名称を付けられるのが一般的であるが、黒曜石、大理石、御影石など、「○○石」が岩石の通称となっている例も少なくない。
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