山口太一とは? わかりやすく解説

山口太一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 00:18 UTC 版)

山口 太一
(やまぐち たいち)
本名 山口 太一(やまぐち たかかつ)[1]
生誕 1935年12月20日[2]
日本福島県石城郡内郷村[2][3]
死没 (2010-06-18) 2010年6月18日(74歳没)[1]
日本東京都東大和市[1]
国籍 日本
職業 漫画家
活動期間 1955年 - 2009年
ジャンル ギャグ漫画学習漫画
4コマ漫画
代表作 『名探偵 荒馬宗介』[1]
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山口 太一(やまぐち たいち、1935年12月20日[2] - 2010年6月18日[1])は、日本漫画家。本名:山口 太一(やまぐち たかかつ)[1]。ナンセンス漫画や、児童向け学習漫画などで活躍した。

経歴・人物

福島県石城郡内郷村(のちのいわき市)出身[2][3]1938年、公務員の父の赴任地だった満州大連市に一家で渡る[2][3]。終戦時は普蘭店で迎え[2][3]1946年12月に引き揚げ、母の郷里の千葉を経て、父の復員に合わせて内郷に戻る[3]

中学時代に『寒がり屋のサブちゃん[2]』と題するストーリー漫画を『漫画少年』に投稿して特選に入賞[3]。このほか毎日中学生新聞や、地元紙に漫画を投稿する[3]福島県立磐城高等学校卒業後、上京。東京芸術大学美術学部の受験に失敗する[3]が、東京に残って漫画の持ち込み活動を開始し、文藝春秋社加藤芳郎を紹介される[2]。加藤宅をたずねたところ「書生をしてみる気はあるか」と誘われ、通う生活をはじめるが、わずか1週間で「漫画家で書生を長くやって成功した人は少ない。君ももう少し世間で苦労してきたらどうか[2]」と告げられ、新聞社の記事割り付け[3]と写植入れ[2]の仕事に従事。上京8ヶ月後、実家の父親の看病のためいったん帰郷[2]。父の仕事だった戸部炭鉱の測量事務員を継ぐかたわら、『常磐毎日新聞』で4コマ漫画『モクさん』を連載した[2]

1959年に炭鉱の仕事をやめ、「失業保険と『モクさん』の稿料[2]」を頼りに再び上京し、銀座の広告会社[3]に勤務。そのかたわら、『週刊漫画TIMES』などに投稿を重ねた。翌年、同僚を通じて『デイリースポーツ』に4コマ漫画が新連載される計画を知り、加藤の強い推薦もあって山口の『Qさん』の連載が開始された[2]

週刊誌の隆盛とともに、山口個人にかかる仕事の負担が殺人的になっていった。ある日、眠気を覚ますために顔を叩いたところ、あごの骨が割れ、歯を抜いての手術を余儀なくされた[3]。また、大人向け漫画は色気を売る方向にシフトしていったため、山口の「体質に合わず[2]」、1970年ごろ[3]から、『中2時代』(旺文社)、『○年の学習』(学研[2]などに舞台を移し、もともとの志望だった児童・学生向け漫画に仕事の中心をシフトしていった。『○年の学習』には、『名探偵 荒馬宗介(めいたんてい あらまそうかい)』や『ガミガミじいさん』などの学習漫画を長きに渡り描き続けたほか、共同通信社の配信による各地の地方紙朝刊の4コマ漫画『ナウちゃん』『花野さん日記』を長年連載した[2]

肺炎のため、東京都東大和市の病院で死去[1]。74歳没。

主な作品

漫画
  • Qさん(デイリースポーツ)[2]
  • 名探偵 荒馬宗介(○年の学習[2]
  • ふぐしまくん(旺文社の学習雑誌)[2]
  • ナウちゃん→花野さん日記(各地の地方紙朝刊)[2]
  • ガミガミじいさん(○年の学習)[4]
  • ロンロン船長
  • まんがで学習シリーズ(あかね書房[2]
  • あーちぇりー天国(4コマ漫画 雑誌アーチェリーに連載坂本企画室~レオ・プランニング)
  • 三選されるか池田さん(土曜漫画)[5]
イラストレーション、キャラクターデザイン

脚注

関連項目


山口太一(やまぐち たいち)

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豊田巧」の記事における「山口太一(やまぐち たいち)」の解説

小学3年生悠真の弟。好奇心旺盛

※この「山口太一(やまぐち たいち)」の解説は、「豊田巧」の解説の一部です。
「山口太一(やまぐち たいち)」を含む「豊田巧」の記事については、「豊田巧」の概要を参照ください。

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