層序学の手法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 06:23 UTC 版)
層序を復元するには、主に地質調査と地質図学(幾何学)の手法を用いる。露頭やボーリングコアで観察される地層の同定や新旧関係は、その地層の岩相や堆積構造、含まれる化石等から判断し、それでもわからない場合は、示準化石や放射年代測定により地層の時代を求めて新旧関係を判断する。この手法は、地層同定の法則と言われ、18世紀末、ウィリアム・スミスによって初めて用いられ、確立された。 層序学は、近代地質学の中で最初に確立した分野であり、地質学の中のいろいろな分野の基礎となるものである。たとえば、生物の進化を研究する場合、化石の新旧関係を判定するには、化石そのもの以外の方法(層序または放射年代)を根拠としなければならない。また、断層の活動履歴を調べる場合、元々の地層の重なりがわかっていないと、いつ、どのくらい動いたのかがわからない。
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