屋外舞台の歌仔戯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/20 17:30 UTC 版)
歌仔戯は四平劇、客家採茶劇、高甲劇、乱弾劇の上演様式を取り入れ、またその振り付けや衣装などを模倣して次第にその上演形式を完成させていった(老歌仔)。台湾での廟会では当初は官話系統の北管劇で酬神を演出したが、後に歌仔戯が酬神劇目を上演するようになり、台湾民主に広く受け入れられた。酬神劇は扮仙劇と正劇に分けることができ、初期には扮仙劇は北管官話の演出であったが、近年は台湾語で上演するようになってきている。正劇は日劇と夜劇があり、初期は日劇は乱弾劇、夜劇は歌仔戯の形式が採用されていた。 屋外舞台の歌仔戯と屋内舞台の歌仔戯が中心であった時代、歌仔戯の演出は「幕表劇」の上演方式が採用されていた。これは幕表と呼ばれる筋書きを記して楽屋に貼り出される幕布を元に、弁士が劇目内容を説明しながら舞台で上演されるものであり、上演者同士の呼吸をあわせることが重要であった。この上演方式では上演者の台詞が重視されており、台本は口伝された台詞を筆記した口述台本であった。
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